オーシャンクロニクル・シリーズについて

      

以前は「魚舟シリーズ」と呼んでいましたが、魚舟が出てこない話もあるので、この名称に統一しました。現在では、出版社による販促時・書評などにも、この名称が使われています。広告などでも、この表記をとることがあります。
 
オーシャンクロニクル・シリーズは、シリーズ化を前提に執筆が始まった作品ではないので、小さなエピソードは、短篇集に分散する形で収録されています。最初の発表から8年(*2014年現在)も経ちますと、さすがに「どこが発端だったのか」という情報が共有されにくくなってきたので、リストを作成しました。
 
作品ごとに作風や主題が異なるシリーズなので、絶対に発表順に読まねばならないわけではありません。が、長篇に関しては、読む順序が逆になると共通エピソードや用語がわかりづらくなる部分もあります。 (文責:上田)
 
 
■「魚舟・獣舟」(2006年)
短編集『魚舟・獣舟』(光文社文庫)に所収。電子書籍版も有り。
 
 魚舟や獣舟という生物がなぜ存在するのか、その誕生史が、最も詳しく、コンパクトにまとめられている作品です。ホラーアンソロジー『異形コレクション・進化論』(光文社文庫)初出。後に続くシリーズ作と違って、ホラー作品として発表されたのが最大の特徴。
 『日本SF短篇50 V』(日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー/ハヤカワ文庫JA)
でも読むことができる。
 
 
■『華竜の宮』上・下(Ocean Chronicles I)(2010年)
 
 早川書房/Jコレクションシリーズで初出。第32回日本SF大賞受賞作。
 その後、ハヤカワ文庫JAで、巻刊行(誤記やデータミスは文庫版で完全に修正されています)
 文庫は電子書籍版も有り。
 この作品から普通のSF路線に転じています。
 
 
■「リリエンタールの末裔」(2011年) 
 ※短編集『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)に所収。電子書籍版も有り。
  
「SFマガジン」2011年4月号初出。チャムの少年期から青年期の話。
 
 
■『深紅の碑文』上・下(Ocean Chronicles II)(2013年)
 早川書房/Jコレクションシリーズで初出。巻刊行
 作品内年表上は『華竜の宮』の続編にあたる。「華竜~」第八章からエピローグ直前までの、空白の40年余りを描いている。登場人物の入れ替えなどがあるので、小説の構造上、姉妹編という呼び方もする。電子書籍版も有り。
 
 
※今後の展開※
 中短篇の形で、年表の空白部分を埋める予定。
 現在、これに関する詳細は、「SFが読みたい! 2015年版」(早川書房)http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000012622/に掲載された著者エッセイで確認できる。

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