本年もお世話になりました

昨日、公式のほうでもメッセージを流してもらいましたが、本年もお世話になりました。ありがとうございます。イベント報告は、年内にまとめ終えるのが無理だったので、「報告(04)」以降は来年に持ち越します。

今年(2016年)は落ち着いて仕事ができたよい年でした。私は2003年から商業作家をやっておりますが、2008年あたりからスケジュールが過密になってきて、2015年までは変則的な仕事も多かったので、「出版社から頂く仕事」と「自主的にやりたいこと」とのバランスをとるのが結構大変でした。アマチュア時代に「もしSF系の作家としてデビューできたら、最低限、ここまではやっておきたい」と考えていた課題は、2013年末に発刊した『深紅の碑文』ですべてクリアされましたので、そこをひとつの区切りとして、2014年~2015年の2年間では、オーシャンクロニクル・シリーズで積み残していた課題を、『薫香のカナピウム』『セント・イージス号の武勲』『妖怪探偵・百目』の三作に、それぞれの物語にフィットする形で振り分け、自分でも納得がいく形で、すべてに対して決着をつけました。

ですから、今年は机の上が綺麗に片づいたような気分で、短篇集に収録する作品の再チェックと、雑誌での長篇連載に力を注ぐことができました。この作業が結構うまい具合に回ってくれたので、来年からも、こういうペースで進めると思います。

現在、私は、オーシャンクロニクル・シリーズの短篇パートの執筆を始めておりまして、いまのペースで計算してみると、「NODE篇」の完結まで、どうも10年ぐらいかかってしまいそうなので、これはいかにもまずい。というわけで、来年をシリーズ再スタートの年(「第二期」スタートと称したほうがいいかも)にするつもりですが、他社さんからも長篇の仕事を何本も頂いているので、それと並行して進める形になります。

あと、「くさびらの道」映画化の話もまだ生きておりますので、進展が見えてくれば具体的な報告をさせて頂きます。

それでは、来年もよろしくお願い致します。