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『破滅の王』単行本化への加筆と改稿に関して

一年三ヶ月をかけた「小説推理」(双葉社)での連載が終わりました。リアルタイムで追いかけて下さった方には、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

この連載で描いたのは、あくまでもひとりの科学者(宮本敏明)の視点から見た、戦前の中国での一側面です(「宮本の立場から見れば、こういうふうにしか見えないだろう」という視点を優先させました) 単行本での加筆と改稿によって、ここに別の登場人物からの視点が加わります。私は長篇を書くときに三人称多視点を採用することが多いのですが、雑誌連載でこの方式を採ると読み手の混乱を招くので、連載中は、あえて宮本から視点を動かしませんでした。
(それでも、第三章だけは、他に方策がないので別視点に切り替えていますが)

単行本では「第一章の前半」と「第二章の後半」に加筆と改稿を行います。そして「エピローグの直前」に新章がひとつ加わります。後者は、1945年のソ連が進攻を開始する直前のベルリンを舞台とする物語です。

本の形として発売されるのは11月の予定。再び作品が世に出るまで、しばらくお時間を頂戴する形となりますが、何卒よろしくお願い致します。

そして、6月からは別社の雑誌で、新作の連載を始めます。こちらも歴史系で、今度は、第一次世界大戦が背景となる物語です。引き続き、よろしくお願い致します。