シミルボンで連載を始めました

シミルボンで連載を始めました。連載以外に単発のコラムも書いています。

■連載「本から本への散歩」
https://shimirubon.jp/series/406

■ブックレビュー(コラム形式)
https://shimirubon.jp/users/1675967

 

数年前に小説講座での対談に招かれたとき、作家志望の方・小説を書きたい方の関心事が、資料本の扱いにあることを知りました。小説の書き方自体は、既に、さまざまなノウハウが出回っているので、いまは、さらに高度な技術や事柄に興味が移っているようです。

「集めた資料をどう整理するか」とか「どういう形で保管しておくと便利か」とか、そういった物理的な悩みから始まって、具体的にどのような分野の本をどのような形で使うか、何冊ぐらい読めばいいのか、とか、短い対談内でお話させて頂くには、まったく時間が足りませんでした。どこかに、文字情報としてまとめられる場所で諸々を残しておくことができればいいのだが、という気持ちを、そのときに強く感じました。そこで昨年(2017年)の秋口から手段を模索してその年のうちにシミルボンを使う予定を立て、年が明けて2月も一週間を過ぎてしまいましたが、今日、ようやくスタートです。

小説を書くためには一ヶ月にどれぐらい本を読めばいいのですか、という質問もよく受けますが、私自身は数を勘定したことはありません。
「とにかく、ひっきりなしに読んでいる」
という状態です。興味が湧いたらとりあえず本を手にとる。必要なところだけ読む形でも構わないので、書物には片っ端から触れて欲しいです。それを自分の作品にどう反映させて小説を組み立てるかは、書き手の感性に直結する部分なので個々人で解決してもらうしかないのですが、その入り口までなら多少はお手伝いできます。

シミルボンでの連載では、とりあえず淡々と、私が執筆に使った書籍を紹介していきます。それが作家志望の方にとって興味のない本だったとしても、こんな本が世の中にはある、ということ自体を知ってもらえれば、それでいいと考えています。
小説を書かない方に向けては、普通の書籍紹介コラムと変わりません。いつも通り、楽しんで頂ければ幸いです。

理系・文系の分野を問わず、研究書・専門書は絶版になるのが早く、膨大な知識と緻密な調査で作りあげられた本は、一度絶版してしまうと、同分野からは、なかなか次の新版が出てきません。電子版も出にくい分野です。(一部の内容だけ引き継いだり、孫引きした本は出ますが)
既に店頭にないものは、古書店や図書館で探してみて下さい。

本業を圧迫しないようにゆるゆるとやっていきますので、よろしくお願い致します。