CDアルバムリスト、新譜情報

ジヴォンの日本盤のアルバムは、現在は、そのほとんどが廃盤状態です。比較的入手しやすいものは、
ごく最近発表された『ライフル・キル・ヤ』『マイ・ライデス・ヒア』。ネットショップでは品切れ状態の
こともありますが、地方のCDショップでは、まだ店頭に在庫が残っている可能性も。
初期のアルバムは中古CDショップなどで探して下さい。

一番確実なのは輸入盤を買って聴く方法。たいていのアルバムは、この方法で現在でも入手が可能です。
大抵歌詞カードが付いているので、自分で翻訳すれば意味は通じるでしょう。歌詞カードのないアルバム
(『Warren Zevon』『Stand in the Fire』)は、このページに行けば歌詞を確認できます(海外のファンサイト
「Zevon Fan Web Page」内のページです)。

また、ネットショッピングの発達で、曲の一部をパソコン上で試聴することもできるようになりました。
Amazon.co.jpの音楽コーナーで「Warren Zevon」と入れて検索すれば、輸入盤も含めてそれ相応のヒット
数があるので、興味のある方は試聴してみるのもいいでしょう。

以下は公式サイトでも確認できるアルバムのリスト。日本語表記のあるCDは国内でも発売されているもの。
(廃盤分も含む)


 『おたずねもの (Wanted Dead or Alive)』(1969年)  ※ソロのデビューアルバム。

 『さすらい (Warren Zevon)』(1976年)
 『エキサイタブル・ボーイ (Excitable Boy)』(1978年)  ※「ロンドンの狼男」が収録されている。
 『ダンシングスクールの悲劇 (Bad Luck Streak In Dancing School)』(1980年)
 『Stand in the Fire』(1981年ライブ盤)
 『外交使節 (The Envoy)』(1982年)
 『A Quiet Normal Life』(1986年ベスト盤)

 『センチメンタル・ハイジーン (Sentimental Hygiene)』(1987年)
 『トランスバース・シティ (Transverse City)』(1989年)
 『ミスター・バッド・エグザンプル (Mr. Bad Example)』(1991年) ※これはアメリカでも廃盤状態。
 『Learning to Flinch』(1993年ライブ盤)
 『Mutineer』(1995年)
 『アイル・スリープ・ホエン・アイム・デッド (I'll Sleep When I'm Dead)〜An Anthology』(1996年)
                        ※44曲収録の二枚組アンロジー。ブックレット付き。

 『ライフル・キル・ヤ (Life'll Kill Ya)』(2000年)
 『Hit Somebody! (The Hockey Song)』(2001年シングルCD) ※この曲は『マイ・ライデス・ヒア』に
    収録されています。同時収録の「For My Next Trick I'll Need a Volunteer」は『ライフル・
    キル・ヤ』に収録の曲。

 『マイ・ライデス・ヒア (My Ride's Here)』(2001年)
 『Genius』(2002年ベスト盤)
 『ザ・ウインド(The Wind)』(2003年)  ※ジヴォン最後のアルバム。
    第46回グラミー賞(2004年)において、Folk部門(「Best Contemporary Folk Album」)と
    Rock部門(「Best Rock Performance By A Duo Or Group With Vocal」)で二つの項目を授賞した。
                   『The Wind』関係リンク集


その他の特殊なアルバム

 『Hindu Love Gods』(1990年)
    ※R.E.M.とのセッション・アルバム。ジヴォンはヴォーカルとギターで参加。

 『The First Session』(2003年)
    ※2003年になって突如編集された、ソロ・デビュー前の作品集。1966年に「Lime & Cybelle」という
     デュオで活動していた頃の全6曲を集めたアルバム。他に4曲の未発表デモ曲+ヴォーカルが
     ジヴォンではない曲複数を含む。19歳の頃のジヴォンの声が聴ける。歌詞カードは無い。



DVD

 『Inside Out』(2004年)
    ※最後のアルバム『The Wind』の制作過程を追った、VH1のドキュメンタリー。
     2004年2月現在、オンラインショップ等を利用して輸入盤で購入できる。リージョン・フリーなので
     日本国内向けのDVDプレイヤーでも再生できるところが嬉しい。


個人的お薦め盤(初めてジヴォンの曲を聴く方へのお薦め)

 ハードな歌詞と曲想の中に、時として見え隠れするナイーヴさ。美しいメロディーを持った曲もたくさんあり、
 硬派なだけではなく、繊細な内面の揺れをストレートに描いているところが、ジヴォンの曲の魅力です。

 初期の作品なら、どことなく懐かしい心地良さを感じる『さすらい (Warren Zevon)』『エキサイタブル・
 ボーイ (Excitable Boy)』がお薦め。
 パンチのきいたハードさが増してきた頃の『センチメンタル・ハイジーン (Sentimental Hygiene)』
 もお薦め。
 廃盤なので入手しにくいのが難点だが『外交使節 (The Envoy)』、『ミスター・バッド・エグザンプル
 (Mr. Bad Example)』も、力強い歌い方と美しいメロディーを心地良く聴ける。

 円熟味の増した音の豊かさを求めるならば、『ライフル・キル・ヤ (Life'll Kill Ya)』や、
 『マイ・ライデス・ヒア (My Ride's Here)』がお薦め。ちょっと地味めで渋みのほうが勝ってきていますが、
 特に後者は良い。

 ベスト盤で、バランスが良く聴きやすい感じがするのは、『A Quiet Normal Life』。
 たっぷり聴きたいなら、44曲収録の二枚組アンソロジー『アイル・スリープ・ホエン・アイム・デッド
 (I'll Sleep When I'm Dead)』がある。
 ライブ盤で素晴らしいのは『Stand in the Fire』。

 最後のアルバムとなった『ザ・ウィンド(The Wind)』は、これまでのアルバム中、最も優しい雰囲気が
 全面に出ている感じ。しみじみと聞き入ってしまいます。最終曲の「Keep Me In Your Heart」は名曲。


 ●気に入ったので、もっと聴いてみたいと思った方には――。

    『ダンシングスクールの悲劇 (Bad Luck Streak In Dancing School)』
          ……『Warren Zevon』『Excitable Boy』の頃の雰囲気が好きなら、ぜひ。

    『トランスバース・シティ (Transverse City)』
          ……コンピュータ・サウンドを使い始めた頃のアルバム。「近未来都市」をイメージ
            して作ったそうですが、個人的には、それほど未来っぽい感じは……(汗)
            でも、いいアルバムです。

    『Learning to Flinch』
          ……ギター一本、or ピアノ一台で弾き語りを聴かせてくれる異色のライブ盤。
            オリジナルの演奏を聴き込んだ人向き。あの曲がこんなふうになるのか、という
            楽しみ方ができるアルバム。ものすごく渋いアルバムなので、いきなりこれを
            聴くと、何て地味な人なんだと誤解する可能性大。

    『Mutineer』
          ……ジヴォンのアルバムの中では、かなり地味な一枚。ジャケットの写真も別人の
            よう(汗)。『Learning to Flinch』に収録されている「Piano Fighter」の
            編曲バージョンは、これで聴けます。
    『Genius』
          ……初期から『マイ・ライデス・ヒア (My Ride's Here)』までの長期間をカバーした
            ベスト盤なのですが、一枚ものなので、ちょっと物足りない感じもあります。
            とは言うものの、22曲も収録されているし聴きやすい盤ではあるので、買っても損は
            ありません。

    『おたずねもの (Wanted Dead or Alive)』
          ……ファンとしてコレクションの完全収集を目指すならば、ご購入下さい。
            後々の作品と比較すると、やはり、ちょっと肌触りが違います。私が持っている
            盤は、録音状態もイマイチです。7曲目の「Tule's Blues」あたりで、やっと
            ジヴォンっぽくなる感じ。



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