【予告】電子書籍『八杉将司短編集 ハルシネーション』が発売されます

2021年に逝去したSF作家・八杉将司氏の作品を集めた電子書籍『八杉将司短編集 ハルシネーション』が、新しいSFの版元「SFユースティティア」から発売されます。既に、同氏の長編SF『LOG-WORLD』を紙書籍で刊行している版元です。一部の作品の提供や著作リスト作りには、八杉氏が初代編集長を務めたWebマガジン「SF Prologue Wave」(日本SF作家クラブ公認)が協力しています。
今回、上田も、当企画に参加しています。

長編『LOG-WORLD』のほうは、現在、Amazonでも購入できるようになっています。こちらの作品に関しては、4月22日~23日にかけて開催される、日本SF作家クラブ主催のイベント「SFカーニバル」の会場でも購入が可能です。
●SFユースティティア
 https://sfjustitia.blog.fc2.com/
●SFカーニバル(代官山 蔦屋書店)
 https://store.tsite.jp/daikanyama/sf-carnival2023/

八杉氏は生前、長編を3冊刊行していますが、短編集を刊行する機会には恵まれませんでした。雑誌に掲載された短編は、「うつろなテレポーター」が年刊SF傑作選『虚構機関』(創元SF文庫)に転載されただけで、他は発表したきりです。このまま埋もれさせるわけにはいかない作品ばかりなので、遺族の方からご許諾を頂いたうえで、有志の手による短編集づくりが始まりました。企画が立ちあがってから刊行するまでに、一年以上の歳月が費やされています。

『八杉将司短編集 ハルシネーション』は、作品本文だけで原稿用紙換算820枚余の分量があり、この他にもまだ未収録作品が残っている状態です。
本短編集には、八杉氏が初代編集長を務めたWebマガジン「SF Prologue Wave」のご協力のもと、巻末には、著者の全仕事を記したリストも収録。そして、片理誠氏・町井登志夫氏・私(上田早夕里)の三人が寄稿した、書き下ろしの「八杉将司論」も掲載されています。

電子書籍の配信日が確定しましたら、また、あらためてお知らせ致します。