今日のつぶやき(21) 今月は、いろんなものが出ました。加えて『ヘーゼルの密書』のカバー画について

●今月は出版物が集中しています。1月だけでこれだけ出ます(初体験かも)

 ☆『ヘーゼルの密書』(光文社) 単行本。1月19日発売。紙版、電子版、同時発売。

 ☆『ショートショートドロップス』(KADOKAWA) 以前、キノブックスから出ていたアンソロジーの文庫化です。拙作からは「石繭」を転載。1月22日発売。

 ☆「オール讀物」2021年2月号 「播磨国妖綺譚」シリーズ最新作「八島の亡霊」掲載。1月22日発売。

 ☆「小説推理」2021年3月号 『上海灯蛾』連載スタート。1月27日発売。

●新刊が出たので一言。今回、『ヘーゼルの密書』のカバー画を描いて下さったのは、「小説宝石」連載時の扉絵を担当して下さった永井秀樹さんです。連載中の扉絵と単行本のカバー画担当が同じというのは、長い作家生活の中でも初めての体験です。連続15回の連載と、さらに単行本でもう一度読み直して下さっているので、永井さんのイメージの作り方は完璧でした。
 この画は、第二次上海事変のときの上海租界をイメージして描いて下さったものです。ただの夕景ではなく、爆撃と戦闘で破壊された上海の街並みです。建物の背景に滲んでいるのは火災による黒煙です。「上海租界」という言葉によって提示されがちな、1920年代までの「異国情緒と共に語られる懐かしい雰囲気の上海」ではない上海、近代史の中で大きな転換点となった戦闘が行われた街の様子を――ということで、この形になりました。本当に素晴らしい画です。その意味を、作品本体と共に読み取って頂ければ幸いです。
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